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東工大ニュース

24人の新職員が「東工大の未来」を描き出す

DLabが新規採用職員の研修でオンラインワークショップを実施

公開日:2022.11.14

東京工業大学は、9月27日に新規採用者24人を対象としたオンライン研修「2022年度東京工業大学新採用職員フォローアップ研修」を実施しました。本学では、2018年の指定国立大学法人への指定にあたり「科学?技術の新たな可能性を掘り起こし、社会との対話の中で新時代を切り拓く」というさらなる目標を掲げ、未来社会DESIGN機構(以下、DLab)を設置しました。この研修は、総務部人事課とDLabが連携する初めての試みとして、「私たちが考える大学の未来」をテーマにワークショップ形式で行いました。

ワークショップの参加者たち

ワークショップの参加者たち

東工大の幅広い活動を支える職員に対して多彩な研修を実施

東工大では、大学が幅広い活動を進める上で欠かせない職員の能力開発と組織の活性化に向け、各種階層別研修のほか海外派遣研修、語学研修、e-ラーニング研修など多彩な研修を実施しています。Zoomを利用してオンライン開催された本研修では、新たに東工大に加わった職員が、大学の未来を考えるワークショップに取り組みました。
DLabでは、これまで有識者、大学の教職員や学生、企業や高校生など、学内外の多彩な方と、「人々が望む未来社会とは何か」をテーマにワークショップを開催してきました。今回の研修では、DLabのメンバーであり、研究?産学連携本部 研究戦略部門長を務める新田元上席URAのファシリテーションにより、事務職員や技術職員が、より良い未来社会づくりに向けた研究と教育の舞台である東工大の将来の姿を、グループワークで描き出しました。

当日はDLabの概要と、「東工大未来年表」の発表など、これまでの主な取り組みについて簡単な説明を初めに行いました。「現在の延長線上にある予測可能な未来像にとらわれず、先に“ありたい”未来像を考え、実現への道筋を考える」というDLabの未来洞察とバックキャストの手法が紹介された上で、研修のメインとなるグループによる共同作業に入りました。

オンラインホワイトボードを使い、自由にアイデアを出しながらテーマを決定

グループワークでは、Zoomの「ブレイクアウトルーム」機能を使い4~5人ずつの小グループに分かれ、順を追って4つの課題に取り組みながら大学の将来像を考えました。
ワークの導入としてメンバー同士で自己紹介をした後、第1の課題に取り組みます。各人がオンライン共同作業ツールMiroのホワイトボードを利用し、東工大の「ありたい姿」をそれぞれ3つずつ付箋に書き出して、ボード上に貼り付けていきます。参加者である新職員が主力として活躍する、20年ほど先の姿を自由に考えることが発想のポイントです。課題終了時には「やりたいことに、いつでも挑戦できる大学」「多様な背景を持つ、幅広い年齢の人が学びやすい環境」など、大学のさまざまな「ありたい姿」がボード上に並びました。

ホワイトボードツールMiroでのグループワーク

ホワイトボードツールMiroでのグループワーク

続く第2の課題では、それぞれのグループのホワイトボードに貼られた多数の付箋をKJ法(ケージェイ法:多種多様な情報を効率良く整理し、その過程を通じて新たなアイデアの創出や本質的問題の特定を行う手法)を用いてまとめ、各まとまりの関係性を見極めながら、グループごとに「ありたい大学の未来」を1つのテーマとして表現していきます。その後は各グループが決定した「仕事と学びを身近に」「名実ともに世界から注目される大学へ」といったテーマをそれぞれ発表しました。

グループ発表で作成したMiroのシート

グループ発表で作成したMiroのシート

未来社会を創出する研究として支援を受けた研究の内容を紹介

DLabでは2020年に、ありたい「未来社会像」の1つとして、「TRANSCHALLENGE(トランスチャレンジ)社会」を発表しています。研修の第3の課題では、選んだテーマをより具体化するため、「この『TRANSCHALLENGE社会』が実現した時、各グループが選んだテーマが実際にどんな形になっているか」をストーリーの形で表現しました。
例えば、あるグループでは「仕事を退いたシニアが東工大生となり、外国人のクラスメイトと談笑しながら仮想空間のキャンパスに登校。講義の後はキャリアセンターで再就職の相談を行い、OB訪問も実施」というストーリーを考えました。

ワークの仕上げとなる第4の課題では、第3の課題で考えたストーリーを実現するために、どんな技術や社会制度また学内環境が必要となるかを、現状と比べ合わせながら検討しました。最後に各グループの代表者がストーリーとして表現した東工大の未来の姿とその実現に必要な要素について、全体発表を行いました。
普段は学内のさまざまな部署で大学運営に取り組む職員がオンライン上で集合し、自由にアイデアを出し合ったこの日の対話は大いに盛り上がり、参加者からは「大学のミッションや社会での意義を改めて考える機会になった」「大学の未来について考えると同時に、現在の課題の洗い出しもできた」「東工大の研究力?技術力がこのまま伸びていけば、近い将来に実現可能な要素もあるのではと感じてワクワクした」などの感想が寄せられました。

DLabは理想の未来を思い浮かべ、より良い未来をつくる活動をしています。研究推進と人材育成、そしてDLabの活動を通して社会への貢献を目指す東工大では、今後も教職員や学生、そして同窓生からなる「Team東工大」の力を強化しながら、幅広い活動を推進していきます。

24人の新職員が「東工大の未来」を描き出す

未来社会DESIGN機構

社会とともに「ちがう未来」を描く
科学?技術の発展などから予測可能な未来とはちがう「人々が望む未来社会とは何か」を、社会と一緒になって考えデザインする組織です。

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